第十五回あきた落語愛喬会「柳家喬太郎独演会スペシャル」

第十五回あきた落語愛喬会「柳家喬太郎独演会スペシャル」に行って参りましたのでご報告。前回第十四回はこちら

会場:秋田市文化会館小ホール

日時:平成27(2015)年10月25日(土)

開場18:00 開演18:30 終演20:50ごろ

演目は、

1 柳家やなぎ「まんじゅうこわい」

2 柳家喬太郎「百川」

3 仲入り

4 お囃子教室

5 柳家喬太郎「ハワイの雪」

ということで、二ツ目になりたての柳家やなぎさんと下座の千葉しんさんを帯同しての豪華版。当然、出囃子も久しぶりの生出囃子でした。ただ残念だったのが、当日の悪天候もあったのか、文化会館の小ホールで空きが目立つ入り。喬太郎も危機感をおぼえたのか、次回の「落語教育委員会」開催のPRをかなりしていましたな。

さて、内容ですが、柳家やなぎさんの「まんじゅうこわい」は前に噺に入るあたりで、あれ、これ前に喬太郎がこの会でやったよなあ、と思いながら聞いていおりました。「金萬」が登場するあたりも喬太郎と同じで、このあたりちょっと配慮が欲しかったかな。いや、単独の噺として悪いわけでは無いんですが、まだ成り立ての二ツ目さんの落語という感じ。

「百川」はこの前BS11の喬太郎の番組でやっていたのを聞いたばかりで、喬太郎、最近このネタをやり始めて、集中して掛けているんだろうなあと思ったり。あんまり練れてないというか、噺として喬太郎の持ちネタになれば強力なネタになりそうなんですが、まだ完成形ではない印象。でもBS11の時より、良くなっていました。枕で前回喬太郎がしゃべったフォンテ地下フードコートの「おしゃれそば」の話をして、売上が上がったそうで。意外と影響力のある会なんだなあ。

お囃子教室は、せっかく下座さんを帯同していると言うことで、急遽開催とのこと。寄席の一番太鼓とか、色んな方の出囃子をリクエストに応えてやってくれました。三遊亭圓歌、古今亭菊之丞、古今亭志ん朝あたりが客のリクエスト。そしてたいていは邦楽に由来する出囃子だが、そうではない例もあるということでやってくれたのが、三遊亭白鳥の出囃子、そう「白鳥の湖」です。これは端折らないでフルバージョンでやったのですが、三遊亭白鳥本人から、出囃子を披露する場合はフルバージョンでやってくれとのこと。喬太郎が「あの野郎」と怒るのはお約束。

で、最後の「ハワイの雪」。これはもう、落語研究会のトリで掛けた落語ですからね。完全に喬太郎落語です。手の内にしているし、遊びも入って自由自在。途中、腕相撲大会のパンフレットが出てくる場面があるのですが、普通、パンフレットを出すときは手ぬぐいを使うのですが、ふところから本物のパンフレットを出して、これが次回「落語教育委員会」のパンフレット。是非ご来場をというPRでした。私は歌武蔵も好きだし絶対に行くけど、喬太郎ファンという人にはどうなんだろう。最後、鳴り物が入って、緞帳が下がっておしまいというのは珍しい形式。ちょっと意表を突かれたのですが、ちょっと人情味が入った話ですからね。良いのかもしれません。

さあ、次回「落語教育委員会」が楽しみだ。最初に携帯電話の電源を切りましょうという趣旨のコントが入るはずなので、それも楽しみ。

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