「MASTERキートン Reマスター」を2冊買った話

「MASTERキートン」との出会い

これは、浦沢直樹による漫画で、アニメ化されたことがあるらしいがそちらは見たことが無い。もう20年以上も前に連載された話で、単行本も買いそびれていたが、2~3年前に「完全版」としてカラーページを再現した全12巻が発売されたので、そのときに買い始めたら面白くて全巻買った。

「MASTERキートン」とは

日英ハーフの主人公、平賀=キートン・太一は、オックスフォード大学を卒業した考古学のMASTER。本人の求めるところ、本職は学者らしいのだが、生活のためオプ(最初はロイズの保険調査員、だんだんといわゆる私立探偵)をやっている。そこで遭遇する事件を描く物語なんだが、考古学がらみの知識で事件を解決したり、サイドストーリーとしてヨーロッパ文明ドナウ起源説があったりして、ペダンティックで面白い。

単なる冒険譚ではないのよ

さらにコクを増しているのが、ちょっと家庭環境が複雑なことから来る物語の綾。両親は子どものころ離婚しキートンは母親に連れられて渡英、オックスフォードで学び、やがてSASに入る。自身も学生結婚し、娘をもうけて離婚している。

時間がちゃんと経過するタイプの物語。サザエさん型では無く、だんだんと物語の中で娘が成長していく訳ですよ。最初の連載は20年前に終わり、その後の後日譚的にあたらしく編まれたのが「Reマスター」。話は相変わらず面白いが、なかなかに切ない。キートンが資料を読む際に、老眼鏡を使うようになっている。そして、結婚した娘は・・・・

男親と娘の情愛の物語でもあるんだなあ。身につまされる。

ということで、最初通常版を買ったのだが、あれれ。見た目が違う。全編白黒だ。「完全版」と同じく、カラーページも再現されている「豪華版」も買ってしまったので標題。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク