なぜ「小三治」の落語は面白いのか?
広瀬和生の「なぜ「小三治」の落語は面白いのか?」第1章を読む。第1章は、小三治とのインタービューをまとめたもので、小三治の落語観がほんのりと分かる。第2章は詳細な小三治聴きくらべ「九十演目」の解説。
第1章ロングインタビューの中で、笑わそうとしちゃいけないみたいなことを言っているが、小三治は韜晦の人なんので、額面どおりに受け取ってはいけない。笑わさない人があんなに面白い枕を振るわけがない。基本的にお話好きなんだと思う。
老境の小三治
一方で、あるがままにやるしかない見たいな気分は、老境に至って抱いているのだろう。先だって、上野鈴本で、柳家小三治主任で天災だったと思う。最後の方忘れちゃったのか、堂堂巡りしていたが、その忘れたところもしつこくやるところが味かと思った。