戻って来いよ。

先日、同年代の4人で会合。ちょっと上品で、料理のおいしい店。お高い店だったけど、満席。お金はあるところにあるのだな。ぼくらは月々の積立てでの久しぶりの贅沢。

ぼくは断酒をしているので、ノンアルコールビールで四方山話にふけったのだけど、ぼく以外のの3人が、そろってこの春に娘を大学に進学させる。

進学先はみな県外。東京は一人で他の地方が二人。それでも宿を決めるのやら、生活用具を買うのやら、引っ越しやらいろいろ苦労話が共通。大変だよね。進学先で宿を決めて準備するには、そこまで親が行って準備してやらないとならない。それを忙しい年度末の週末を使って、フル回転。

進路が決まって、少し喜びも混じった苦労話。嬉しいような悲しいようなそんな話を聞きながら、若者が消えていく、という言葉が頭をよぎる。

この話は、ごく身近なサンプル数の少ない話だけど、新聞報道なんかでも多くの若者が高校卒業時に県外に出て行くことが報道されている。出ていくばかりで秋田はどうなるんだろうなあ。彼ら彼女らは戻ってくるのだろうか。飛んでいったタンポポの種はその地に根付いてしまうのじゃないか。それとも、戻ってきて働く場所があるのだろうか。

ウチの娘ちゃんはまだしばし時間がある。しかし、彼女もいつかはタンポポのようにふわりと飛んでいくのだろうか。

そんなことを思っているうちに、すっかり里心がついて、二次会には行かずに早々に家に帰ってしまった。

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