救われない「ブルージャスミン」

ケイト・ブランシェットと言えば、ぼくにどって、ロード・オブ・ザ・リングのガラドリエル。美人さんで大好きな女優ですが、その彼女がアカデミー主演女優賞を得たのがこの作品。どんな作品かと思ってみたら、救われない結末で。ただ、ケイト・ブランシェットの演技は、これはアカデミー賞、当然取るでしょう!と納得できるものでしたよ。

概要

『ブルージャスミン』(Blue Jasmine)は、ウディ・アレン監督・脚本による2013年のアメリカ合衆国のコメディ・ドラマ映画(英語版)である。裕福なマンハッタンのソーシャライトが貧しい生活へと落ちていく物語である。

Wikipediaの「ブルージャスミン」の項からの引用ですが、こういう映画も「コメディ」なのかな?よくわからない。ジャスミンの妹、ジンジャーに関するエピソードはコメディぽくなくもないけど。

ストーリー

公式サイトより)

サンフランシスコの空港に美しくエレガントな女性が降り立った。彼女は、かつてニューヨーク・セレブリティ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。しかし、今や裕福でハンサムな実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活も資産もすべて失い、自尊心だけがその身を保たせていた。
庶民的なシングルマザーである妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の質素なアパートに身を寄せたジャスミンは、華やかな表舞台への返り咲きを図るものの、過去の栄華を忘れられず、不慣れな仕事と勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。
やがて何もかもに行き詰まった時、理想的なエリート外交官の独身男性ドワイト(ピーター・サースガード)とめぐり会ったジャスミンは、彼こそが再び上流階級にすくい上げてくれる存在だと思い込む。
名曲「ブルームーン」のメロディに乗せて描かれる、あまりにも残酷で切ない、ジャスミンの運命とは───。

ここがポイント

セレブな生活から人生のどん底に墜ちた、ブルー=憂鬱なジャスミン。彼女はそもそも虚栄に満ちている。ジャスミンという名すら本名ではない。本名はジャネット。平凡だから改名したと彼女は言う。
平凡を拒む虚栄心と、プライドで塗り固められたヒロイン。華麗なる過去の生活と、悲惨な現在の生活がカットバックで対比されながら物語は進む。

虚言と現実逃避を繰り返し、ひたすら堕ちていく身も心も破綻していくジャスミン。その狂気を秘めたジャスミンを演じる、ケイト・ブランシェットの鬼気迫る演技が何と言っても見所。
セリフだけではない、ちょっとした表情、仕草からでも伝わるものがあり、ぞくぞくします。

あと、妹のジンジャー役のサリー・ホーキンスの演技も良かった。サバサバとしてジャスミンとは違って生活力あるタイプというか、コントラストが鮮やか。アカデミー助演助演女優賞のノミネートされるだけのことはあります。


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